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金正 倫計; 齊藤 芳男*; 西澤 代治*; 道園 真一郎*
Journal of Nuclear Materials, 318, p.307 - 312, 2003/05
被引用回数:9 パーセンタイル:53.22(Materials Science, Multidisciplinary)大強度陽子加速器施設の3GeVシンクロトロンでは、渦電流の影響を抑制するために、真空ダクト材料として、アルミナセラミックスの使用を検討している。アルミナセラミックスの放射線照射効果を検討するために、原研高崎研2号加速器を利用して2.5MeVの電子線照射を行っている。これまで1000MGyまで照射したサンプルの抗折強度試験及びアルミナセラミックスとチタンの接合強度試験を行ったので現状を報告する。
涌井 隆; 斎藤 滋; 二川 正敏; 酒井 知紀*; 森 孝太郎*
no journal, ,
高放射線環境で使用される構造物の寿命を決定する因子の1つは照射損傷である。材料劣化を把握するために、押込み試験の適用を計画している。本研究では、逆解析も含めた押込み試験と数値引張実験の組み合わせから、機械的特性を評価する手法を提案する。本手法により照射損傷による材料劣化が評価されることを確認するため、本手法をイオン照射された316Lステンレス鋼に適用した。数値モデルはDPA分布に依存した機械的特性を有する多層構造にし、各層の材料定数を同定した。同定した材料定数を用いて数値引張実験を行い、それらの結果とSNSのPIE試験結果を比較した。その結果、提案した手法が照射損傷による材料劣化を評価するのに有効であることが確認された。
斎藤 滋; 涌井 隆; 塚田 学*; 山下 直輝; 佐野 成人; Dai, Y.*; 二川 正敏
no journal, ,
MEGAPIE(MEGAwatt Pilot Experiment)プロジェクトの照射後試験(PIE)が、原子力機構に割り当てられた試料について実施されている。本実験では、T91製ビーム窓(BW)などのMEGAPIEターゲットの構成機器から引張り試験片を採取した。照射温度は約250C、はじき出し損傷レベルは0.75-1.74dpaであった。引張り試験後,試験済み試験片のグリップ部分からSP試験片を作製した。SP試験の試験温度は-150Cから250Cの範囲であった。SP試験の荷重-変位曲線(LDC)の面積から、延性-脆性遷移温度(DBTT)を評価した。これらのデータを過去のSTIP(SINQ Target Irradiation Programe)試料のPIEで得られたデータと比較したところ、同様の値を示した。また、SP試験結果から換算式を適用して降伏応力と最大引張強さを算出した。これらを引張り試験の結果と比較したところ、良く一致することがわかった。